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インフェルノのダン・ブラウン著、「ロスト・シンボル」感想

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映画「インフェルノ」が好評の原作ダン・ブラウンが書いた、ラングドン教授シリーズの「ロスト・シンボル」を読みました。
ロスト・シンボルはおそらく世界一有名な秘密結社「フリーメイソン」がキーになっています。

 

ラングドン教授シリーズ

トムハンクスが主演する、ダン・ブラウンが書いた、ラングドン教授シリーズは出版の順番だと、「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」、「ロスト・シンボル」、「インフェルノ」の順になりますが、「ロスト・シンボル」が映画化される前に、「インフェルノ」の方が先に、映画化されました。

どうやら、「ロスト・シンボル」も映画化される話があったようですが、いつの間にやら「インフェルノ」の方が先に映画化されてしまったようです。

「ダ・ヴィンチ・コード」も、先に出版されていた「天使と悪魔」よりも先に映画化されたので、今回もいろいろ大人の事情があったのかと思います。

物語の舞台がパリ、ヴァチカン・ローマと来て、ロスト・シンボルを読むまで、ワシントンD.Cにある建物はホワイトハウスくらいしか、知らなかったので、舞台が、ワシントンD.Cだと少し地味だったのかもしれませんね。

 

ロスト・シンボルあらすじ

ハーヴァード大学の教授であるロバート・ラングドンに早朝から緊急の電話が入る。

恩師でもあり、友人でもあり、大富豪で、スミソニアン協会会長であり、社会的地位も高い、歴史学者のピーター・ソロモンの秘書から、緊急で、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で講演を行ってほしいという連絡がある。

ラングドンは手配されたジェット機に乗り込み、開始時間ギリギリで連邦議会議事堂に滑り込み、講演を始めようとしたが、そこに聴衆の姿はなかった。
ラングドン教授は何者かによって、騙され、ワシントンまで連れてこられたことに気が付く。

連邦議会議事堂のどこかで悲鳴が聞こえ、駆けつけてみると、生々しい切り落とされた人間の手首があり、その指には見覚えのあるフリーメイソン最高位の指輪があった。
それは、友人であるピーター・ソロモンの手首だった。

 

やがて、犯人から、ワシントンにあるフリーメーソンの「古の門」を解き放てとの連絡があるが、ラングドン教授には何のことか分からず、思い当たる節がなかった。

 

しかし、友人のピーターを助けるため、また騒ぎが起こってやけに早く駆け付けた、CIA保安局局長のノイエ・サトウにも急かされ(強制的に脅され)、状況分析を行いフリーメイソンがかかわっていると思われる謎解きに挑んでいく。

 

フリーメイソンが長きにわたって守っている古来からの究極の知恵の真実とは何か?

ピーターの切り落とされた手首が語っている事とは?
謎が謎を呼び、ラングドン教授はワシントンD.C中を駆けまわる。

 

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ロスト・シンボル感想(ネタバレ)

物語は飽きさせることなく、謎を次々と解きながら、軽快に進んでいき、先が気になるので一気に読むことが出来ました。


秘密結社や太古の昔から伝わる、伝説・伝承などが、本当の事なのでは?と思わせるような描写も多く、非常にワクワクしました。

 

フリーメイソンと言えば、秘密結社であり、三角帽子で儀式を行うくらいしか、知らない私は今回のフリーメイソンについての事柄や宗教との関係が良く分かっていなかったので、勉強になりました。

 

また、フリーメイソンも気になりましたが、作中に出てくる、ピーターの妹のキャサリン・ソロモンが研究している純粋知性化学というものが気になりました。

 

これは人間の思考にも質量があるのを研究する学問らしいです。
ちょっとオカルトやスピリチュアルな感じになってしまいそうなんですが、あると言えばある気がすると。

 

多数の人々が同じ思想を同時に持つことにより、その質量が膨大なエネルギーを生み出すという話はなんか非常に納得出来ると思いました。

 

確か、911の事が書かれていた気がするのですが(うろ覚え)、あの時、アメリカ合衆国の多くの人々は同じような思考をしたんじゃないでしょうか?
結果、どうなったでしょうか?

 

科学的には証明されていないし、オカルトと言えばそうなのだけれど、例えば、思考の力(強い思い込みの力)でガンが治ったとか病気が治ったとかは、この世の中絶対あり得ないこととは言えないのではないかと思うのです。

 

引き寄せの法則とか、「こうして思考は現実になる」とか、思考が何かを変えるというのは多々あることなんじゃないかと。

 

実はこういった力を古代の人々は知っていて、聖書にその秘密が書いてある(行間や謎を解くことによって理解される)的な事が書いてあり、あり得そうだ!と納得してしまいました。

 

謎もさることながら、ピーター・ソロモンやラングドン教授を翻弄した犯人は昔死んだ(と思われていた)、ピーター・ソロモンの息子でした。

彼の過去に対する描写はそんなに描かれておらず、生まれながらの放蕩息子(クズ)みたいな扱いでした。

莫大な遺産を若いころに贈与され(若いころにお金があった方が有効に活用できるというソロモン家の習わしのようなもの)、ヨーロッパで贅沢三昧に遊び暮らし、挙句、薬か何かで刑務所に入れられ、刑務所の中でリンチにあって死ぬという設定でした。
実は生きていて、ラングドンと父を翻弄したわけですが。

それは、なんだかなぁといろいろ思うところがありました。

 

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