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ダン・ブラウン、「インフェルノ」不満な原作と映画のラストの違い

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ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ映画化第3弾の「インフェルノ」を映画館で観ました。
ちなみに、「インフェルノ」の小説版は既に読んでいました。

「インフェルノ」はダンテの「神曲」の地獄篇(インフェルノ・Inferno)をキーに描かれており、前作同様ラングドン教授の謎解きが冴えわたる、ミステリーとなっています。

インフェルノのあらすじ

もはや、謎解き事件が4回も続くと、ラングドン教授がコナン君のようです。
ラングドン教授が旅立つ先に、謎解き事件ありみたいな気がしてきます。

今回のインフェルノはフィレンツェで、2日間の記憶が全くない状態で、病院で目覚めるというところから、ラングドン教授の物語が始まります。

ラングドン教授は目が覚めた病院で何者かに襲撃されます。
若い女性医師のシエナが、何者かからの追撃をかわしつつ、ラングドン教授を助けて病院から逃走します。

しかし、ラングドン教授に襲撃される覚えはなく、なぜフィレンツェに居るのかも分からず、ポケットを探ると、謎の金属の円筒が出てきます。

円筒はペンライトのようなもので、細工が仕掛けてあり、ボッティチェルリの『地獄の見取り図』が映し出されます。

そこには謎解きのヒントが隠されており、ラングドン教授は追っ手を交わしつつ、フィレンツェ、ヴェネツィア、トルコのイスタンブールを巡り、謎解きに奔走します。

 

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不満な映画のラストの違い(ネタバレあり)

謎を仕掛けたゾブリストという天才科学者は近年の異常なまでの世界の人口増加により、後100年で飢餓などで、世界は地獄のようになり人類は滅亡すると予測しました。

映画にははっきりと出てきませんが、ゾブリストは感染しても特に生活に支障はないが、人類の1/3が不妊になるウィルスを放ち、人口を抑制し、未来の人類を救おうと考えます。

つまり、かつての黒死病が人口を減らし、その後の人類が目覚ましい発展を遂げたように、人類を間引きし、次の世代につなげていこうと考えます。

細かい違いはありますが原作との一番の違いは

・原作:謎は解いたが、すでに、ウィルスは世界中に放たれた後だった
・映画:ギリギリのところで、ウィルスの拡散は阻止した

というのと、原作ではヒロインっぽかったシエナの役どころです。

・原作:実はゾブリストの恋人で、裏切者だったかと思わせながらも、最後は協力関係になり、WHOと共に、ウィルスの対応に協力することに
※ラングドン教授ともちょっといい感じに

・映画:実はゾブリストの恋人で、最後までゾブリストの遺志を継ぐ裏切者

細かい違いはありますが、一番納得がいかなかったのはシエナの扱いです。

原作を読んでいた時も、えええ裏切るんかい!!とは思ったものの、ダン・ブラウンの本は味方だと思っていた人が、結構、裏切るのでまたかと思ったぐらいでした。

しかも、結局は裏切りというか、最後は協力関係になるので、良かったなと物語を〆られましたが、映画版は裏切者のまま終わることに・・・なんか納得いきません。

 

インフェルノの感想

やはりフィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールなど世界の名だたる名所を巡る謎解きや、芸術に関する知識を得られる事はとても楽しかったです。

小説を読みながら、ネットで写真を検索して参考にしながら、見ていました。

映画はダイレクトに動画で、観光名所や普段は見れないような隠し部屋・抜け道みたいな所が随所で観られて、それだけもとても楽しいものでした。

映画も小説もそれぞれに良さはありますが、原作を読むことによってより映画の理解も深まるのではないかと思いました。

 

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